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おちゃのこネットとBASEを無料プラン中心に比較。税別・税込や決済経路の違いをそろえ、同じ月商でも客単価で手数料が逆転する条件を試算しました。商品数や機能、決済導入、将来の有料プランまで、開業前の選び方を解説します。
この記事で紹介するサービス
おちゃのこネット
おちゃのこネットは、商品登録から会員管理まで扱えるネットショップ作成サービスです。月額無料のプランと、有料で独自ドメインやレビュー機能を使えるプランがあり、お店の規模と必要な機能に合わせて選べます。
おちゃのこネットとBASEは、どちらも月額基本料0円のプランからネットショップを始められます。ただし、同じ月商だから同じように比較できるとは限りません。注文1件ごとの手数料があるかどうかで、客単価によって結果が変わるためです。
通常のWebショップでクレジットカード決済を使い、月商10万円とする試算では、客単価1,000円ならおちゃのこネットのスタートアップが低く、客単価10,000円ならBASEのスタンダードが低くなります。
この記事では、2026年10月22日の公式料金をそろえて、この逆転を計算しました。無料プランで比較する範囲を明確にしつつ、必要な機能や有料化した後の検討方法も整理します。
おちゃのこネットとBASEの違いを最初に整理
今回の中心は、おちゃのこネットのスタートアップと、BASEのスタンダードです。両方とも基本料0円ですが、決済手数料の構成と、無料で使える機能の範囲は違います。
| 比較項目 | おちゃのこネット・スタートアップ | BASE・スタンダード |
|---|---|---|
| 初期・月額基本料 | 0円 | 0円 |
| 通常Webクレカ注文の費用 | 決済手数料6.6%税別 | 決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3% |
| 今回の計算に使う率 | 税10%換算7.26% | 合計6.6%+40円/注文 |
| 商品数 | 100点まで | 今回は商品上限では比較しない |
| 無料プランの機能 | レビュー・商品一括登録などに制限 | 公式ではプランによる機能差なしと案内 |
| 有料の主な選択肢 | ベーシック・アドバンスド | グロース |
参照したのは、おちゃのこネットの公式料金と、BASEの公式料金です。いずれも2026年10月22日に確認しています。
両社で同じ名前の機能がすべて同じ動きをするわけではありません。BASEの「プランによる機能差なし」は、BASE内のスタンダードとグロースの説明で、おちゃのこネットと機能が同じという意味ではありません。
「販売手数料0円」だけを並べても結論は出ない
おちゃのこネットの販売手数料無料と、BASEのサービス利用料3%だけを見て、おちゃのこネットのほうが必ず安いと考えるのは早計です。おちゃのこネットにも決済の費用があり、無料プランでは税別6.6%です。
逆に、おちゃのこネット6.6%とBASEの決済3.6%だけを比較するのも不十分です。BASEでは通常Web注文のサービス利用料3%と、注文ごとの40円を加える必要があります。
比較するときは、各社がどの名称で請求するかより、同じ注文を受けたときにいくら費用が発生するかをそろえます。
【独自試算】無料プランは、同じ月商でも客単価で逆転する
ここでは、月間の決済総額を10万円にそろえ、客単価が1,000円、5,000円、10,000円の3ケースで計算します。同じ売上でも、客単価が低いほど注文数が増えるモデルです。
前提は以下のとおりです。比較結果はこの条件での手数料の概算で、ショップ運営全体の利益や、すべての費用の比較ではありません。
- 両社とも月額基本料0円のプランを利用
- BASEはPAY IDアプリ経由を含まない、通常のWebショップのクレジットカード決済
- 決済総額には消費税と送料を含め、割引や返品はないものとする
- おちゃのこネットの税別手数料は税率10%で換算
- BASEの決済手数料・サービス利用料は公式ヘルプの非課税の案内に従い、表示額・表示料率をそのまま使用
- 振込・出金に関する費用、オプション、原価、発送実費、広告費は含めない
- 決済ごとの端数処理は反映せず、率をまとめて掛けた概算とする
計算式は「率だけ」と「率+注文ごとの40円」
月間の決済総額をS、通常Web注文数をNとすると、計算式は次のようになります。Sは商品の定価だけではなく、送料などを含む実際の決済額で考えます。
- おちゃのこネット:S×6.6%×1.10=S×7.26%
- BASE:S×3.6%+40円×N+S×3%=S×6.6%+40円×N
BASEは率の部分では低くなりますが、40円が注文数に応じて積み重なります。おちゃのこネットはこの試算では率だけなので、客単価が低いケースで相対的に負担が低くなります。
月商10万円では、客単価5,000円だと差は140円
想定した注文数は、10万円÷客単価で求めます。税や送料を含む平均の決済額が、表の客単価に一致するモデルです。
| 平均客単価 | 注文数 | おちゃのこネット | BASE | この範囲で低いほう |
|---|---|---|---|---|
| 1,000円 | 100件 | 7,260円 | 10,600円 | おちゃのこネットが3,340円低い |
| 5,000円 | 20件 | 7,260円 | 7,400円 | おちゃのこネットが140円低い |
| 10,000円 | 10件 | 7,260円 | 7,000円 | BASEが260円低い |
たとえば客単価5,000円なら、BASEは100,000円×6.6%+40円×20件=7,400円です。おちゃのこネットは100,000円×7.26%=7,260円で、差は140円にとどまります。
図を見ると、BASEは客単価が上がって注文数が減るほど、40円部分の負担が小さくなります。少額の差しかない場合は、振込費用や必要な機能の違いも確認してから決めるのがよいでしょう。

逆転する客単価は約6,061円
平均客単価をAとすると、BASEの注文ごとの40円は、売上に対して40÷Aの割合になります。両者の率の差は7.26%−6.6%=0.66ポイントです。
40円÷0.0066=約6,061円が、この試算で費用が並ぶ客単価です。端数処理などを除けば、それより低いとおちゃのこネット、高いとBASEの手数料が低くなります。
これは、商品をその価格に変更したほうがよいという意味ではありません。自分のお店の実際の注文金額から、どちらの料金構成が合うかを考える目安です。
月商50万円でも、同じ客単価なら傾向は変わらない
月商だけを50万円に増やし、同じ客単価を使うと次のようになります。こちらも振込費用や追加機能を含まない、同じ決済条件での単純計算です。
| 平均客単価 | 注文数 | おちゃのこネット | BASE |
|---|---|---|---|
| 1,000円 | 500件 | 36,300円 | 53,000円 |
| 5,000円 | 100件 | 36,300円 | 37,000円 |
| 10,000円 | 50件 | 36,300円 | 35,000円 |
月商が5倍になると、このモデルの費用も5倍になります。無料プラン同士なら、月商だけで逆転するのではなく、客単価に対する1件40円の比率が結果を左右していると分かります。
ただし、月商が大きくなったときに無料プランを使い続けるのが最適とは限りません。有料プランに変えた費用も、あらためて比べる必要があります。
BASEの注文経路・決済方法が変わると、この試算は使えない
BASEの料金には、注文経路や支払い方法による違いがあります。今回の6.6%+40円を、どの注文にも同じように適用しないようにしてください。
公式料金では、PAY IDアプリからの注文は、決済手数料3.6%+40円とサービス利用料5.9%という別条件です。また、PayPay・Amazon Pay・PayPalは、決済手数料にシステム手数料相当額1%が加算されます。
| 注文・決済の条件 | 今回の表との関係 |
|---|---|
| 通常Webショップ・クレジットカード | 今回のBASE試算の対象 |
| PAY IDアプリからの注文 | 料金条件が違うため対象外 |
| PayPay・Amazon Pay・PayPal | 1%加算があるため対象外 |
| 複数の決済が混ざる | 注文を分けて計算する必要あり |
たとえば、カード注文とPayPay注文が混在するお店なら、全部の月商へ同じ率を掛けないほうが正確です。決済方法ごとに売上と注文数を分けて計算します。
おちゃのこネットについても、有料プランにした場合は契約する決済会社の条件が変わります。今回の7.26%はスタートアップ決済を前提にしたもので、有料プラン全体の手数料を示す数字ではありません。
機能を比較するなら、無料で足りるかを先に確認
費用だけで選ぶと、必要な作業ができず後から有料化することがあります。おちゃのこネットでは、無料と有料の機能の境目を最初に確認しておきましょう。
スタートアップは100商品までで、レビュー、商品一括登録、会員グループ、スタイルシート編集などが利用できません。ベーシック以上なら利用できる項目が増えます。
少数の商品でも、レビューや一括登録が必要なら有料候補
商品が80点なら100点の上限には収まりますが、レビューを掲載したいなら、その条件だけではスタートアップを選べません。商品数と機能を分けて判断します。
登録作業も同じです。商品が少なくても、定期的に入れ替えるなら、必要な更新を毎回手で行えるか考えます。商品一括登録を使う前提なら、ベーシック以上で操作を確かめるとよいでしょう。
一方、追加機能が不要で、商品数も100点以内に収まるなら、スタートアップの固定費0円を生かせます。自分のお店で使わない機能を、無理に比較項目へ増やす必要はありません。
BASEはプラン名の違いと、機能の有無を混同しない
BASEの公式料金FAQは、料金プランによる機能やサポートの違いはないと説明しています。グロースは単に機能を増やすためのプランではなく、基本料と決済手数料の組み合わせが変わるプランとして考えます。
ただし、自分が必要とする個別の機能や、外部連携に費用がかからないかは別に確認します。基本料が0円でも、希望するお店全体を追加費用なしで作れるとは限りません。
デザインは見た目と更新のしやすさを一緒に試す
おちゃのこネットのスタートアップは、料金表で31種類のテンプレートから選ぶ案内です。有料プランでは全種類から選べ、スタイルシートの編集も対応項目になります。
デザインを比べるときは、完成したページの見た目だけでなく、商品を追加するたびに必要な作業も確認します。スマートフォンで画像や選択肢が見やすいか、注意事項を読み飛ばしにくいかも見ておきましょう。
決済導入と運営準備の違いも比較しよう
料金表の手数料だけでは、開業までの進め方は分かりません。おちゃのこネットでは、スタートアップは指定の決済への申し込みが必要で、有料プランでは各決済代行会社の契約条件を確認する形です。
BASEの公式料金ページでは、複数の決済方法の案内がまとめられています。希望する決済を導入できる条件と、商品ジャンルに関する確認を、実際の登録前に読んでおきます。
| 準備で比べたいこと | 確認のしかた |
|---|---|
| 売る商品を扱えるか | 各サービスの規約と取扱条件を確認 |
| 必要な決済を使えるか | プラン・決済サービスごとの条件を確認 |
| お店への入金がいつか | 決済会社・出金方法の案内を見る |
| ドメインやメールをどうするか | 現在の構成を添えて事前に相談 |
| 困ったときに質問できるか | サポート窓口と対応時間を確認 |
売上が入金される前に仕入れや発送の支払いが来るなら、その間の資金も必要です。手数料が数百円違うだけのときは、入金条件が運営に合うかも大切になります。
おちゃのこネットの電話サポートはない
おちゃのこネットの公式お問い合わせには、電話サポートをしていないことが明記されています。質問はフォームなどで進めるため、画面の状況を文章で伝える方法が自分に合うか考えましょう。
「分からない操作を電話で一緒に進めたい」という人は、費用の比較とは別に確認したい条件です。両社のサポートが同じだと考えず、自分に必要な助け方があるかを見ます。
月商が増えたら、おちゃのこネットの有料プランも比較対象に
今回の無料プランの試算は、開業時の比較を分かりやすくするものです。運営が続き、商品数や注文数が増えたら、有料プランも含めて見直します。
おちゃのこネットのベーシックは、12ヶ月契約の月換算3,960円税込、1ヶ月契約は4,400円税込です。決済は契約先によって変わり、独自ドメインを使う場合は設定費と年間費が別に加わります。おちゃのこネットの料金記事では、ドメイン込みの1年・2年の支出を計算しています。
BASEのグロースは、年払いの月換算16,580円、月払い19,980円で、通常の決済手数料は2.9%という案内です。こちらも決済方法や注文経路の例外条件を確認します。
無料同士の差額を、そのまま有料化の結論にしない
有料になると、基本料を払う代わりに手数料の率が下がる場合があります。同じ売上でも、「月額0円のまま」と「月額を払う場合」で別の計算になります。
見直す際は、月のカード売上、他の決済売上、注文数、必要な追加機能を揃えます。おちゃのこネットは決済代行会社の条件が必要なので、「クレカ3.5%から」という最小の表示だけで一律に比較しないのが大切です。
年払いの月換算と、月払いの金額を混ぜないこともポイントです。年間の支出と契約途中でやめる場合の条件を、同じ期間で並べましょう。
お店のタイプ別:どちらから検討すればよい?
ここまでの比較を、自分のお店の条件に置き換えてみましょう。料金と機能のどちらかだけで決めるより、使い続けられる形を探しやすくなります。
| 状況 | 検討の順序 |
|---|---|
| 100商品以内で、少額のカード注文が多い | スタートアップの機能が足りるか確認し、今回の手数料式を使う |
| 高単価の商品が中心 | BASEの1件40円の比率が小さくなる点も含めて計算 |
| レビューや一括登録が必要 | おちゃのこネットは有料プランを含めて比較 |
| 商品数や配信通数が多い | ベーシック+追加とアドバンスドの試算も比べる |
| 多様な決済や注文経路が混ざる | 決済・経路ごとに費用を分ける |
| 開業後の売上がまだ読めない | 固定費と必要機能を確認し、小さく試して判断 |
無料プランの手数料が少し低くても、必要な機能が使えなければ比較をやり直す必要があります。反対に、有料機能が今は必要ないなら、先に固定費を増やさない選び方もできます。
比較用のメモは、月商と平均客単価をセットに
新規開業なら、予定の商品価格と、1回の注文で買われる個数から客単価を仮置きします。すでに運営しているなら、直近の決済額と注文数から平均を出すほうが現実に近くなります。
ただ、繁忙期だけの数字を年間ずっと続く前提にしないようにしましょう。売上の少ない月と多い月を分けると、月額基本料を払う選択肢の負担も見えやすくなります。
集客のための広告費や、商品を仕入れるお金は、カートの手数料とは別です。「どちらなら売れる」と決めるのではなく、販売計画と運営費を分けて整理します。
おちゃのこネットとBASEの比較でよくある質問
無料プランなら、売上がない月は基本料0円?
今回比べたスタートアップとスタンダードは、月額基本料0円です。ただし、別途契約するオプションなどの支出まで含めて0円とは限りません。必要な追加がある場合は、その料金も確認します。
客単価6,061円を超えたら必ずBASEが安い?
今回の無料プラン・通常Webクレカ注文の計算範囲では、その近辺で逆転します。振込費用、別の決済方法、PAY ID経由、有料プラン、追加機能を含めれば結果が変わるので、お店全体の総額を保証する境界ではありません。
おちゃのこネットの6.6%とBASEの6.6%は同じ?
おちゃのこネットのスタートアップは6.6%税別です。今回の試算では税10%を加えた7.26%にしています。BASEは通常Webクレカ注文で決済3.6%とサービス利用料3%に加え、注文ごとの40円も計算します。
有料プランならどちらがおすすめ?
必要な機能と、契約する決済条件で変わります。おちゃのこネットでは、ベーシックの基本料に必要な追加やドメイン関連費を足し、決済会社の料金も揃えて比較しましょう。無料同士の表だけで決めないことが大切です。
最初から12ヶ月契約にしたほうがよい?
おちゃのこネットのベーシックを長く使う予定なら、12ヶ月契約で基本料が低くなります。ただ、支払い後の退会では返金しない案内があるため、無料試用で必要機能と操作を確認してから選びましょう。
まとめ:おちゃのこネットとBASEは、客単価と必要機能を合わせて比較
無料プラン同士を通常Webクレカ注文で比べると、おちゃのこネットは税10%換算で7.26%、BASEは6.6%+40円/注文です。同じ月商でも、少額注文が多いか、高単価の注文が少ないかで結果が変わります。
そのうえで、おちゃのこネットの100商品上限や機能制限を確認します。有料機能が必要で長く運営するなら、ベーシックの無料試用で使い方を確かめ、12ヶ月契約を含む料金全体を検討しましょう。
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